今回は、「感覚統合」のお話をしたいと思います。

感覚統合と聞くと「難しい」と感じてしまいますが、私たちは生活する中で入る様々な感覚情報から入っていきます。脳はこの感覚情報を分類・整理しており、このことを「感覚統合」と言います。
私たちが色々なことを習得していくためには、適切な順番があります。例えば、姿勢を保つことが不安定だと集中して勉強することは難しいです。私たちは、日常生活の様々な活動を通して、感覚刺激を経験し積み重ねていくことでより複雑な運動や思考力、集中力、学習、自己制御、コミュニケーションなどを獲得し自信や達成感を得ます。
感覚情報は、意識できる感覚が「視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚」で、無意識に使っている感覚が「触覚・前庭感覚・固有感覚」です。

感覚統合の土台となる感覚は、「触覚・前庭感覚・固有感覚」であり、3つの感覚を基礎感覚と言います。

この基礎感覚を基に、感覚の積み木をピラミッドのように一つ一つ積み上げていきます。私たちは、基礎感覚をほとんど自覚せずに使っていますが、日常生活においてとても重要な役割を果たしています。