乳幼児健診(1歳半健診、3歳半健診)で発達の遅れを指摘された方へ

フォレストキッズさとむら東浦和教室は、医療法人仁学会が運営を行っております。
当施設に通所されている利用者様の多くは、「幼稚園保育園でうまくいかなかった」方や、「乳幼児健診(主に1歳半、3歳半)で発達の遅れを指摘された」方が中心です。
このページでは後者の「乳幼児健診で発達の遅れを指摘された方」向けにご説明いたします。

乳幼児健診にて何らかの指摘をされたことで、保護者様としては大変ご心配されているかと思います。
まず第一に、発達には個々のペースがあり、すべての子どもが同じステップで進むわけではないということを念頭に置いていただき、専門のサポートがお子様の将来的な発達に有益である場合も多いということをご理解いただければと思います。

乳幼児健診ってなにをするの?

乳幼児健診(正しくは乳幼児健康診査)は、生後間もない赤ちゃんの健康保持及び増進を図ることを目的とし、発育・栄養状態の確認、先天的な病気の有無・早期発見、予防接種の時期や種類の確認など、必要な項目を定期的にチェックします。

フォレストキッズさとむら東浦和教室は、医療法人仁学会が運営を行っております。
当施設に通所されている利用者様の多くは、「幼稚園保育園での活動がうまくいかなかった方」や、「乳幼児健診(主に1歳半、3歳半)で発達の遅れを指摘された方」が中心です。重度障害というよりは、「生活のしにくさを感じる」だとか「本人は困っていないけど保護者様は困っている」といった方が中心です。

発達の遅れってなに?

「発達の遅れ」とは、一般的には子どもが成長する過程で、一定の年齢で期待される特定のスキルや能力が達成されていない状態を指します。主に以下の点の遅れを指します。

  1. 身体的発達の遅れ: 歩行や手を使う能力、運動能力など。
  2. 認知的・知的発達の遅れ: 言語、計算能力、論理的思考、記憶など
  3. 社会的・感情的発達の遅れ: 他者とのコミュニケーション、自己制御、感情の表現と認識、友情を築く能力など。
  4. 言語的発達の遅れ: 言葉の理解や使用、会話能力、リーディングやライティングスキル。
  5. 日常生活スキルの遅れ: 自分で食事をする、着替える、トイレトレーニングなど。
  6. 学習能力の遅れ: 学校での学習に遅れをとっている、特定の科目に困難を感じるなど。

よく見られる行動や困ったこと

1歳半~3歳半の未就園児~年少さんに特に多いのは以下のことでです。

  1. コミュニケーションの困難
    • 言葉の発達の遅れ: 一般的な発達に比べて、単語の使用や短い文を作ることが難しい。
    • 人との目のやりとりが少ない。
    • 感情や要求を言葉やしぐさで表現するのが難しい。
  2. 社会的相互作用の困難
    • 他の子供たちや大人との関係構築が難しい。
    • 共同遊びが難しい。
    • 他者の感情や意図を読み取るのが困難。
  3. 反復的な行動や限定的な興味
    • 特定の物や遊びに強く興味を持ち、それ以外に興味を示さない。
    • 一つのことを何度も繰り返し行う。
    • 特定のルーチンや順序に固執する。
  4. 感覚の過敏性や鈍感
    • 一部の音や触感、明るさなどに強く反応する。
    • 一方で、痛みや温度などの感覚に鈍感である場合がある。
  5. 運動スキルの困難
    • 歩行、走行、ジャンプなどの大きな動作や、持つ、つまむといった細かい動作の発達が遅れることがある。
  6. 日常のルーチンや変更に対する困難
    • 予期せぬ変更や新しい環境に適応するのが難しい。
    • 一定のルーチンや習慣を好む。
  7. 注意の散漫や過活動
    • 長時間同じことに集中するのが難しい。
    • 常に動き回ってじっとしていられない。

これらの「困ったこと」は、一般的な未就園児の発達の中で一時的に見られることもあります。しかし、これらの特徴が持続し、また他の環境や状況においても同様の行動や反応が見られる場合は、発達の専門家の手を借りたほうがよいと判断できます。

問題はここから。相談先がみつからない。

1歳半や3歳半健診で指摘され、では「専門家の手を借りよう!」と思っても、そこが一番難しいところかもしれません。例えば、「発達の相談を受けている小児科医」や「保健センター」などは、最低でも3か月待ち、長いと6か月待ちなどもざらです。
当施設のあるさいたま市には、小児科を標ぼうするクリニックは178件ありますが、発達障害に対応している小児科は6件しかありません。WISC検査を受けるとなると、さいたま市で幼児に対応している7件しかありません。さいたま市の年間出生数は1万人です。
いくつかの保健センターとも連携を取っておりますが、6か月待ち(2023年現在)とのこと。

また、一度相談しても、「では次回はまた3か月後」が一般的。なぜなら、発達障害は「発達の遅延」ですから、成長が遅いだけで障害ではない可能性も否定できないからです。1歳半や3歳半で「問題があるかも?」とわかっていたのに、療育に着手できるのは年長さんになってからだったということもよくある話です。

早期療育の重要性

当施設では、下記の理由から早期療育介入を推奨しています。

  1. 脳の可塑性: 幼児期の脳は非常に可塑的であり、新しい情報や経験を素早く吸収し、それに応じて形成されます。この時期に適切な刺激やサポートを提供することで、子どもの脳の発達を最適な方向に導くことができます。
  2. 基礎スキルの形成: 幼児期は言語、運動、社会的スキルなどの基礎的な能力が形成される時期です。これらの基礎的なスキルがしっかりと培われると、後の発達にも良い影響を与えます。
  3. 悪化の予防: 早期に適切な介入を行うことで、問題の悪化や新たな問題の出現を予防することが期待されます。
  4. 自己認識や自己肯定感の向上: 早期療育を通じて、子ども自身が自分の能力や特性を理解し、自己肯定感を持つことができるようになります。
  5. 家族のサポート: 早期療育は子どもだけでなく、家族にもメリットがあります。専門家からのアドバイスやサポートを受けることで、家族全体が子どもの発達や特性を理解し、適切にサポートする方法を学ぶことができます。
  6. 後の学習の基盤として: 早期に得たスキルや知識は、学校教育や社会生活での基盤となります。早期療育で得た経験やスキルは、後の学習や社会的な関わりにもプラスの影響を与えることが期待されます。

当施設の特徴

当施設が、他の児童発達支援事業所と大きく異なる点は以下の点です。

  • 医療法人が運営しているため、自社内のクリニックと提携し「受給者証発行のための意見書」が作成可能。「専門の小児科医」や「支援センター」を介さずに、療育が開始できるため、最速2週間で療育が開始できる。
  • 個別指導を主として、2~3名の小集団までの対応を行っており、一人ひとりに合わせたオリジナルの支援方法を取ることができる。例えば、お子さん特有の好子を使用した教材の作成などを行っています。
  • お子さんだけでなく保護者様の不安や悩みなども相談可能です。お子様の集中力の続く時間で無理なく療育を行います。(45~60分)個別療育後に、毎回15分程度のフォローアップを行います。ご自宅や園での様子や困っていることなどもお聞きします。

※注意※
里村クリニックでは、フォレストキッズさとむら東浦和教室を利用する方向けに「医師意見書」を発行しております。施設を特定する理由としては、医療において「意見書」はかかりつけにて発行するものと考えられています。また「診断書」は「検査」によって判明した「傷病」に対して作成します。
里村クリニックでは、同一法人であるフォレストキッズさとむら東浦和教室の利用児に対し「かかりつけ医」として、児童発達支援管理者と密に情報を共有しながら、困りごとを1つ1つ確認し、意見書を作成します。
他施設利用の場合には「密に情報を共有」することや「発達障害診断に必要な検査(WISC等)」が行えないため、お断りされていただいております。あらかじめご了承ください。

随時、見学・相談・体験ができます

私たちは、発語の遅れに対するプロフェッショナルな支援を提供することを目指しています。フォレストキッズFCとして、日々、言語聴覚士や作業療法士と連絡を取り合いながら、一人ひとりのお子様と向き合い、一人ひとりのニーズに合わせた個別プログラムを提供しています。

見学は、施設をご覧いただく内容になります。こちらはまさに施設を見学していただくだけになりますので、いつでも対応可能です。

相談は、保護者様に来所いただいて、今お困りのことやお子様の様子を、児童発達支援管理者や直接支援員(国家資格取得者)とご相談いただく内容になります。お話をお聞きし、どのように考え、どのような福祉サービスの利用ができるかなどご案内できます。また当施設ではどのようなことがお手伝いできるのかをご説明できます。

体験は、実際にお子様といっしょに来所いただいて、実際の療育の一部を受けていただくことができます。ただし、ある程度の情報がないとより良い療育が行えないため、年齢・性別・好きなこと・得意なこと・嫌いなこと・苦手なこと・困っていることなど、予めお伺いします。

お子様が楽しみながら自然体で、言語スキルや日常生活スキルを高められる環境を提供することが、私たちの目標です。専門的な診断やアセスメントに基づき、小さな成功体験を積み上げ、お子様の自尊心を育て、最も効果的な方法でお子様の発達をサポートしていきます。

何かご不明点、ご質問がありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

ご不明点・ご質問・ご予約については

当施設へのご質問やご予約については、下記フォームよりお問合せください。
日曜・夏季冬季休暇を除く、2~3営業日以内にご連絡をさせていただきます。

またご連絡がない場合には、メールアドレスやお電話番号の誤登録・迷惑メールフォルダへの振り分けなどが考えられます。必ずご返信しておりますので、ご連絡がない場合にはお手数ですが開所時間帯にお電話( 048-714-0460 )にてご連絡をお願いいたします。